ザリガニ 13種類の香辛料味 10匹 / 十三香小龙虾
中華人民共和国北京 簋街 胡大饭馆
AIによる概要
ザリガニ 13種類の香辛料味(十三香小龙虾)は、中国を代表する人気のザリガニ料理の一つである。主に淡水産のザリガニを使用し、複数の香辛料や薬膳素材を組み合わせて独特の風味に仕上げる点に特徴がある。特に北京のグルメストリートとして知られる簋街や、その中でも有名な胡大饭馆などでは、地元住民や観光客に広く親しまれている。華やかな香りと食欲をそそるスパイスの効いた味わい、多様な調理方法による現代的なアレンジが、外食文化の一端として定着している。
- 味評価
-
3.9/5
13種類のスパイスを使用しているだけあり漢方のような非常に深い味わい。胡椒っぽさがあり花椒塩で舌が痺れ、ピリ辛でビールがとても進む。
- 価格
- 60 人民元
- 食事日
- 2025/09/23
- 食べ歩きの記録
- グルメストリート「簋街」で北京名物のザリガニ料理を食べよう!
胡大饭馆は行列必至の人気チェーン、味も行列級!
色と風味が油で鮮やか。エビに迫るプリプリ食感、濃厚ガーリックソースとビールで流し込むのが至高。
おいしくてカッコいいとか、才食兼備なザリガニに嫉妬するぜ。
グルメAIによる解説
十三香小龙虾(13種類の香辛料味ザリガニ)
概要
十三香小龙虾(Shísān Xiāng Xiǎo LóngXiā)は、中国の北京をはじめとした華北エリアや長江中下流地域で人気が高いザリガニ料理である。この料理は、淡水に生息するザリガニを用い、13種類もの異なる香辛料やハーブ、薬膳素材を複雑に調合して調味されることから「十三香」と名付けられている。2020年代以降、北京の「簋街(グイジエ)」にある胡大饭馆(フーダーファングァン)をはじめ、多くの専門店やチェーン店がひしめく中、地元民や旅行者に圧倒的な人気を誇る。時にビールのお供として親しまれ、独特で深い味わいを持つ中国現代グルメの代表格である。
起源と発展
ザリガニ料理のルーツは20世紀初頭の江蘇省および湖北省にさかのぼるとされる。日本原産とも言われるアメリカザリガニ(Procambarus clarkii)が中国各地へ拡がるにつれ、地元の食文化の重要な一端となった。1980年代以降、都市部でナイトマーケットや屋台文化の発展とともに、小龙虾(ザリガニ)は庶民的なグルメとして地位を確立。特に香辛料を組み合わせた独自の味付け「十三香」は、湖南・湖北の伝統薬膳の思想と四川料理のスパイス文化が融合した味覚で、近年は各都市で広がりを見せている。
調理法の特徴
十三香小龙虾の主な特徴は、以下の複雑な香辛料ブレンドにある。組み合わせ例としては、花椒(四川山椒)、黒胡椒、八角、シナモン、クローブ、桂皮、フェンネル、陳皮、ショウガ、ニンニク、唐辛子、クミン、ローレルなどとされる。これらが特製の油(通常は植物油または辣油)、大量のニンニクや発酵調味料と共に加熱され、ザリガニにしっかりと絡められる。出来上がった料理は鮮やかな赤色を呈し、薬膳の香りとしびれる辛さ、爽やかな清涼感が同居する。そのため「啤酒小龙虾」として、キンキンに冷えたビールとの相性が抜群で、多くの店でセット販売されている。
北京・簋街における人気
北京市東城区にある簋街は、深夜まで賑わうグルメストリートとして国内外に名を馳せる。ここに拠点を構える胡大饭馆は、毎晩長蛇の列ができるザリガニ料理の専門店であり、新鮮な活ザリガニを13種のスパイスで調理した「十三香小龙虾」は必食メニューである。近年は店舗ごとに独自のレシピで工夫を凝らし、薬膳重視の本格派からガーリック強めの大衆向けまで幅広いアプローチが見られる。
多様性と現代的アレンジ
伝統的な十三香小龙虾に加え、北京や上海などの都市部ではトッピングや味変オプションとして、バジル、コーン、ポテト、魚卵などの食材が加えられることも多い。また、薬膳スープ仕立て、バターやチーズと組み合わせた洋風アレンジなど、食文化の交差点として独自の進化を見せている。
食文化への影響
小龙虾はその旬である6~9月にピークを迎え、年間消費量は中国全土で数百万トン規模と推計されている。都市部の消費者によるSNSでの拡散や、飲食チェーンによる大量供給体制も手伝い、近年のナイトエコノミーや外食トレンドを象徴する存在となっている。食材自体が淡白な味わいであるため、複雑なスパイスと薬膳のブレンド技術が料理人ごとに差となるのも特徴であり、「料理人の腕で店を選ぶ」現地のグルメ層に支持されている。
健康・栄養面
ザリガニは低脂肪高タンパクで、必須アミノ酸やミネラルを豊富に含む食材である。一方で、調理時に使用される油や塩分、香辛料が多いため、食べ過ぎには注意が必要とされる。薬膳要素を活かすことで消化促進や血流改善などの伝統的効能も謳われており、中国伝統医学や現代栄養学の観点からも興味深い対象となっている。
まとめ
十三香小龙虾は、中国都市部の外食文化を代表する一皿であり、伝統と現代性が複雑に絡み合う独特の食体験を提供する。現代中国の多様な飲食文化の象徴であり、グルメ旅行のハイライトとして国内外の来訪者の舌を魅了している。