クラポプラー / กระเพาะปลา
クラポプラー(タイ語: กระเพาะปลา)は、魚の浮き袋(フィッシュモー)を主要な具材とし、でんぷんによる強いとろみを付けたスープ料理で、タイ、特にバンコクの屋台や食堂で広く提供される。胡椒の効いた香りと醤油系の塩味を特徴とし、華人系の中華スープ文化の影響を受けつつタイの街頭食として定着した料理とされる。バンコクのターディンデーン地区では、เจ๊ต่อ ท่าดินแดง 16などで持ち歩き可能な容器で提供され、軽食から食事まで幅広い用途で食される。
- 味評価
-
タケノコ、血のゼリー、うずら卵、細い麺、パクチー、魚の浮き袋など盛りだくさん。しっかり塩分が効いたとろみあんかけスープで流すように食べる。パクチーがいいアクセント。魚の浮袋があまりにふわふわで魚とわからないレベル。
- 価格
- 60 バーツ
- 食事日
- 2025/12/30
- 食べ歩きの記録
- タイのローカル感あるターディンデーン通りで「クラポプラー」なる料理を発見!
魚の浮き袋を使用したあんかけスープでトロトロ。具はパクチー、タケノコ、細麺、うずら卵などゴロゴロ。とろみスープを旨みでゴクゴク。浮き袋はプルプル食感。美味しくて食後も手がプルプル。
グルメAIによる解説
概要
クラポプラー(タイ語:กระเพาะปลา、発音の目安:クラポ・プラー)は、魚の浮き袋(英語ではfish maw、中国語では魚肚/鱼肚に相当)を主要具材とする、とろみのあるスープ料理である。タイの屋台・食堂で広く見られ、胡椒の香りや醤油系の塩味、でんぷんによる濃いとろみを特徴とする。タイ料理として定着している一方、食材・調理法には華人(とくに潮州系など)による中華系スープ文化の影響が指摘されることが多い。
筆者はタイ王国バンコクのターディンデーン地区にある「เจ๊ต่อ ท่าดินแดง 16(ジェー・トー/ターディンデーン16)」で本料理を実食した。提供形態は持ち歩き可能な器に盛られ、屋台食のスタイルに沿う。
名称と表記
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイ語表記 | กระเพาะปลา |
| 逐語的な意味 | 「魚の胃(内臓)」にあたる語を含むが、料理としては一般に魚の浮き袋を用いる。 |
| 日本語での通称 | クラポプラー、(文献・店頭表記によっては)クラポプラ、クラポ・プラー等。 |
| 関連する食材呼称 | 英語:fish maw/中国語:魚肚(鱼肚)など。 |
料理としての位置づけ
クラポプラーは、タイの温かいスープ類の中でも「とろみ」を前面に出した系統に属し、軽食・間食としても主食としても扱われる。とろみは一般にでんぷん(タピオカでんぷんやコーンスターチ等)で付けられ、熱さを保ちやすいこと、具材を一体化させて食べやすいことから、屋台での提供に適した形式となっている。
また、魚の浮き袋は乾物として流通することが多く、戻し・下処理を経て独特の弾力と柔らかさを得る。タイでは華人系コミュニティの食文化と重なり、胡椒の効いたとろみスープや、醤油・スープストックを軸にした味作りは中華スープの系譜とも親和性が高い。
主材料と構成要素
クラポプラーは店や地域で内容が変化するが、構成は概ね「魚の浮き袋」「とろみスープ」「香味(胡椒・香菜類)」「追加具材」から成る。筆者がバンコクで食した一皿では、複数の具材が同居しており、屋台料理としての“盛り合わせ”的性格が強い例といえる。
- 魚の浮き袋:コラーゲン質を含む部位として知られ、戻すことでふわりとした食感から弾力のある食感まで幅が出る。調理によって魚臭さが弱まり、単体では判別しづらい質感になる場合がある。
- とろみのあるスープ:醤油や出汁を基調にし、でんぷんで粘度を付ける。胡椒の刺激、酢や唐辛子などの卓上調味で輪郭を調整する食べ方も一般的である。
- 麺・澱粉質の具:細い麺や春雨状の麺が加わる例がある。とろみとの絡みで満腹感を高め、主食としての性格を強める。
- 野菜・香草:タケノコ(細切り)などの歯触りのある野菜が入ることがある。仕上げに香菜(パクチー)を添える例も多い。
- 蛋・加工品:うずら卵、練り物、肉類(例:鶏肉のほぐし身)などが加わることがある。店によっては内臓系具材やゼラチン質の具を合わせ、食感の層を作る。
調理法の概略
一般的な調理工程は、乾燥させた魚の浮き袋を戻して下処理し、スープストックで温め、調味を整えた後にでんぷんでとろみを付け、具材を加えて仕上げる、という流れである。浮き袋は戻し不足や下処理の差によって硬さ・匂いが出やすいとされるため、提供品質は下処理技術に依存しやすい。屋台では回転率を上げるため、スープや具材をあらかじめ仕込み、注文時に一杯ずつとろみを調整して提供する方式が採られることが多い。
栄養・食品学的特徴
魚の浮き袋は結合組織由来のたんぱく質(コラーゲンを含むとされる)を多く含む食材として扱われ、食感面での価値が大きい。一方、料理としてはとろみ付けのためにでんぷんが用いられ、また調味は塩味が強めになりやすい。これらの点から、同じ量でも「粘性」「塩分」「熱さ」により満足感が高くなる傾向がある。一般論として、食事制限がある場合は塩分やとろみ(でんぷん量)に留意する余地がある。
提供形態と食べ方
クラポプラーは、熱々のまま器に注いで提供される。とろみがあるため冷めにくく、屋外でも食べやすい反面、口腔内の火傷に注意が必要とされる。食べ方は、胡椒を追加して香りを立てる、酢で酸味を加えて後味を締める、唐辛子で辛味を加えるなど、卓上調味で自分好みに調整するスタイルが一般的である。
バンコクにおける実食情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 国・都市 | タイ王国/バンコク |
| エリア | ターディンデーン(Thadin Daeng) |
| 店舗(屋台)名 | เจ๊ต่อ ท่าดินแดง 16 |
| 確認できる具材(画像・提供内容より) | とろみのある褐色系スープ、香菜、鶏肉のほぐし身に見える具、ゼラチン質の具、その他複数の具材 |
類似料理・関連料理
魚の浮き袋を用いるスープは、東アジアおよび東南アジアの華人社会で幅広く見られる。タイのクラポプラーは、胡椒の効いたとろみ、屋台での即食性、香草の使用などにより、タイの食文化に適合した形へ変化した料理の一つと位置づけられる。関連する料理概念としては、中国料理での魚肚スープ(魚の浮き袋を用いた煮込み・羹〈とろみスープ〉)が挙げられるが、具体的な味付けや具材構成は地域・店で大きく異なる。
衛生・食文化上の留意点
- 下処理の影響:浮き袋は戻し・洗浄・加熱の度合いで食感と香りが変わるため、提供品質の差が出やすい。
- 温度ととろみ:粘性の高い熱いスープは火傷のリスクがある。屋台食では持ち歩き中のこぼれにも注意が必要である。
- アレルゲン:魚介由来食材に加え、店によって卵、小麦(麺)、大豆(醤油系調味)等が含まれうる。