大根餅 / Fried Chai Tow / 香煎萝卜糕 / ขนมผักกาดทอด
大根餅(だいこんもち、英: radish cake)は、大根(白大根)をすりおろし、米粉などの粉類と混ぜて蒸し固めた後、切り分けて焼く、または揚げ焼きにして供されることの多い中国南部由来の点心であり、中国語では「萝卜糕」、東南アジアの華人社会では「chai tow(菜頭)」に由来する呼称でも知られる。タイ王国バンコクのTuang Dim Sumでは「Fried Chai Tow(香煎萝卜糕/ขนมผักกาดทอด)」として提供され、外側の香ばしい焼き目と内側のやわらかな餅状の食感の対比を特徴とする。
- 味評価
-
ホクホクのプルンとしていて口に入れるとホロッとほぐれる。味付けは薄めでベーコンっぽい肉の食感と甘味と旨味で食べる感じ
- 価格
- 60 バーツ
- 食事日
- 2025/12/31
グルメAIによる解説
概要
大根餅(だいこんもち)は、主として大根(白大根)をすりおろし、米粉などのデンプン質と合わせて成形・加熱した料理である。中国語圏では一般に「萝卜糕(ローポーガオ)」と呼ばれ、広東料理の点心(飲茶)としても定着している。英語表記では「radish cake」とされるほか、東南アジアの華人社会では方言由来の呼称として「chai tow kway / chai tow」とも称される。調理法は蒸し上げたものを切り分ける形式と、蒸し固めた後に焼く、あるいは炒める形式に大別される。
本項では、タイ王国バンコクの「Tuang Dim Sum」で提供された「Fried Chai Tow(香煎萝卜糕/ขนมผักกาดทอด)」を中心に、料理としての来歴、材料、調理法、地域差、および提供形態の特徴を整理する。
名称と呼称
大根餅の呼称は地域・言語により多様である。中国語(普通話)では「萝卜糕」、広東語では「蘿蔔糕(ローバッゴウ)」に相当する音で呼ばれ、点心の品目名として流通している。東南アジアでは潮州・福建など華人移民の言語背景を反映し、英語メニューでは「chai tow(菜頭=大根の意に由来する方言語彙)」が用いられることがある。タイ語では「ขนมผักกาดทอด」(直訳的には「野菜(大根)のお菓子(餅)を揚げ焼きにしたもの」の意)が見られる。
| 言語・表記 | 呼称例 | 備考 |
|---|---|---|
| 日本語 | 大根餅 | 点心としての名称が一般的 |
| 中国語(普通話) | 萝卜糕 | 「糕」は蒸して固めた食品全般にも用いられる |
| 英語圏メニュー | Fried Radish Cake / Fried Chai Tow | 東南アジアでは「chai tow」が通用する場合がある |
| タイ語 | ขนมผักกาดทอด | ทอดは揚げる・揚げ焼きの意 |
起源と食文化上の位置づけ
大根餅は中国南部の食文化圏で発達した蒸製の米粉食品の一つに位置づけられる。特に広東料理の飲茶では、腸粉などと並んで蒸し点心の代表的な品目として扱われることが多い。大根という水分の多い根菜を主材料にしながら、米粉などの粉類で結着させ、蒸すことで滑らかな食感を得る点に特色がある。
また、華人ディアスポラの広がりに伴い、東南アジア各地で名称や供し方を変えながら定着した。蒸した大根餅をそのまま供する形式に加え、切り分けた後に香ばしく焼く・炒める(あるいは揚げ焼きにする)調理が好まれる地域もある。バンコクの華人文化圏においても、点心店やフードコート等で「ทอด(揚げる)」を冠した提供形態が見られる。
材料
基本形は大根と米粉(あるいは米粉を主体とする粉類)から成る。大根は加熱により水分が出るため、粉類との比率や加熱工程が食感を左右する。風味付けとして、乾燥したえび、干し貝柱、干し椎茸、ねぎ等が加えられる場合がある。肉類では、腸詰(中国腸詰)、塩漬け肉、細切れの豚肉などが用いられ、旨味と脂肪分を補う役割を担う。
提示画像の提供形態は、切り分けた大根餅を表面がきつね色になるまで加熱したものであり、内部が白く滑らかに見える点から、蒸し固めた後に焼き上げた(または揚げ焼きにした)タイプに該当する可能性が高い。ただし、具体的な配合や副材料(肉の種類等)は店ごとに異なり、外観のみから断定はできない。
調理法
蒸製(成形)
一般的には、すりおろした大根(あるいは千切り)を加熱して水分を調整し、米粉などと合わせて流し型に入れ、蒸して固める。蒸し上がり後は冷まして切り分けることで形状が安定し、以後の焼き工程に耐える。
焼き・揚げ焼き(Fried)
蒸し固めた大根餅を厚めに切り、油を用いて表面を加熱し、香ばしい焼き色と食感のコントラストを与える。外側をカリッとさせつつ、内側のやわらかさを保持する加熱が志向される。東南アジアの「fried chai tow」表記は、こうした二段階調理(蒸し→焼き/揚げ焼き)を示す場合がある。
提供形態と付け合わせ
点心店では、小皿に切り分けた大根餅を数切れ盛り、卓上の調味料とともに供することが多い。一般的な調味としては、醤油、辣椒醤(チリソース)、甜醤系、酢などが用いられ、地域や店舗により組み合わせは異なる。焼き工程を経たものは油脂の香りと焼き目が味の核となる一方、蒸し大根餅は素材由来の甘味や干物の旨味が前面に出やすい。
バンコクの「Tuang Dim Sum」で食された「Fried Chai Tow」は、点心としての小皿提供という枠組みに収まりつつ、焼き目の強い外観を特徴とする。写真では、厚切りの直方体状に切り分けられた複数片が重ねて盛られており、表面の焼き色と内部の白い餅状の層が視覚的に区別できる。
地域差・類似料理
大根餅と近縁の米粉食品には、芋頭(タロイモ)を用いる芋頭糕(タロケーキ)などがある。いずれも「粉類で固めて蒸し、必要に応じて焼く」という技法を共有し、点心の体系の中で相互に並列的に扱われることが多い。東南アジアでは、同一名であっても焼き・炒め・揚げ焼きの比重、付けだれ、具材の選択が変化し、現地化したスタイルが形成されている。
栄養的特徴(一般論)
主材料が大根と米粉であるため、炭水化物が中心となる一方、大根由来の水分と食物繊維が加わる。焼き・揚げ焼きの工程が入る場合は使用油脂量によりエネルギー量が増減する。また、干しえびや腸詰等の副材料を用いる配合では、ナトリウムや脂質が相対的に増えることがある。具体的な栄養成分は店舗の配合や調理条件に依存する。
バンコクにおける位置づけ
バンコクは華人文化の影響が強い都市の一つであり、点心は外食の選択肢として広く浸透している。大根餅は、蒸し点心の一品としてだけでなく、焼き目をつけた「fried」形態でも受容され、軽食・副菜として注文されることが多い。Tuang Dim Sumで提供された事例は、こうした東南アジア都市部の点心消費の一端を示すものといえる。