タイティー(チャーイェン)
タイティー(Thai tea)またはチャーイェン(ชาเย็น)は、タイで広く飲まれている、濃く抽出した紅茶に砂糖と乳製品を加え、氷を入れて提供されることの多い甘味の強い紅茶系飲料である。鮮やかな橙色の外観と、強い甘味、紅茶の渋味、乳のコクを特徴とし、屋台からカフェ、フードコートまで幅広い場所で提供される。筆者はタイ・バンコクのスワンナプーム国際空港にて本飲料を飲用した。
- 味評価
-
一口目あっまー。その後にやってくる心地よい渋み。その両方を口の中で転がして楽しんでいると、鼻の中に華やかな紅茶の香りが広がる。練乳のような甘さがあるのに不思議とクドくならずに最後まで飲めてしまう。
- 価格
- 180 バーツ
- 食事日
- 2026/01/03
- 食べ歩きの記録
- 空港で帰国ギリギリ、悪あがきでタイティー(チャーイェン)。
一口目は練乳あっま!後味に深~い渋み。甘党向け。
タイティーの起源は調べても曖昧で、インドのチャイ説、中国やイギリスの紅茶説など諸説あり。一杯の飲み物に複数の文化が絡むのが、タイの面白さだなと。
グルメAIによる解説
概要
タイティー(Thai tea)は、タイで広く飲まれている甘味の強い紅茶系飲料であり、タイ語では一般にチャーイェン(ชาเย็น)(「冷たいお茶」の意)と呼ばれる。濃く抽出した紅茶に砂糖および乳(練乳・加糖乳・コンデンスミルク等)を加え、氷を入れて提供されることが多い。鮮やかな橙色の外観、強い甘味と紅茶由来の渋味、ならびに乳のコクが特徴で、屋台、食堂、カフェ、フードコートなど提供形態の幅が広い。筆者はタイ・バンコクのスワンナプーム国際空港にて本飲料を飲用した(画像は実際に提供された一杯を示す)。
名称と表記
「タイティー」は英語圏で一般的な呼称で、タイ国内では提供温度やスタイルに応じて呼び分けが見られる。チャーイェン(ชาเย็น)は冷たい甘いミルクティーを指す場面で多用され、対比として温かい茶はチャーローン(ชาร้อน)と呼ばれる。なお、タイ語の「ชา(チャー)」自体は「茶」を意味し、飲料としては紅茶を含む幅広い茶飲料を指し得るため、実際の内容は店のレシピに依存する。
原材料と風味の特徴
一般的なチャーイェンは、濃く抽出した紅茶をベースに、砂糖と乳成分を加えて甘味とコクを付与する。乳成分には練乳(コンデンスミルク)や加糖乳、場合によってはエバミルク(無糖の濃縮乳)等が用いられ、甘味の強さや後味の重さを調整する役割を持つ。香り付けや色調のため、香辛料(例:スターアニス等)や着色が関与する配合も知られるが、配合の有無や程度は地域・店舗・製品によって差が大きい。
味わいは「強い甘味」と「紅茶の渋味」の同居が中核であり、氷による希釈を前提に濃く淹れる点が、他地域のミルクティーと異なる個性になりやすい。特に空港やチェーン系カフェでは、持ち運びや提供の安定性を踏まえたレシピが採用され、カップ提供(氷入り)で視覚的な橙色が強調されることも多い。
外観(色)とその背景
タイティーは、明るい橙色から濃い琥珀色まで幅がある。紅茶と乳の混合だけでも色は変化するが、一般に「タイティーらしさ」として認識される鮮やかな橙色は、茶葉のブレンドや抽出の濃度、砂糖・乳成分の比率、ならびに(製品によっては)色調調整の要素が複合して生じる。したがって、同じ「チャーイェン」でも家庭・屋台・カフェで見た目が一致しないことがある。
起源・成立をめぐる見解
タイティー(チャーイェン)の起源については、単一の確定的な説明に収れんしているとは言い難い。タイは歴史的に周辺地域および欧米との交易・移住・食文化交流が重なってきたため、紅茶文化や乳製品の利用、甘味嗜好、香辛料の使い方など、複数の要素が重層的に関与した可能性が指摘されることがある。一方で、特定の「発明者」や「発祥年」を断定できるだけの一貫した資料が常に提示されるわけではなく、現在の様式は飲食店・家庭・加工飲料の普及過程で標準化されていった面が大きいと考えられる。
提供形態と飲用シーン
タイ国内では、屋台のテイクアウト(袋やカップ)、食堂でのグラス提供、カフェでのアイスドリンクとしての提供など、生活導線に合わせた形が発達している。特に都市部や交通結節点(駅・空港・商業施設)では、短時間で提供できる甘い冷飲が需要と結びつきやすく、チャーイェンは「すぐ飲める」「氷で冷たい」「甘味で満足感が高い」という特性から定番の選択肢となっている。
栄養・嗜好上の留意点
チャーイェンは砂糖と加糖乳を用いることが多く、一般に甘味が強い飲料に分類される。甘さの強度は店舗や注文方法で調整できる場合があるため、甘味摂取を控えたい場合は「甘さ控えめ」に相当する注文が可能か確認するのが実用的である。カフェインは紅茶由来で含まれ得るが、使用茶葉量や抽出条件により幅が生じる。
関連する飲料との比較
| 項目 | タイティー(チャーイェン) | 一般的なミルクティー | インドのチャイ(参考) |
|---|---|---|---|
| 温度・形態 | 冷(氷入り)が代表的 | 温・冷ともに多様 | 温が典型(煮出し) |
| 甘味 | 強いことが多い | 中程度〜調整可 | 砂糖を加える例が多い |
| 乳の使い方 | 練乳・加糖乳などを用いる例が多い | 牛乳が中心 | 牛乳+スパイスとともに煮る |
| 香り・色 | 橙色系・華やかな香りが強調されやすい | 茶葉の個性に依存 | スパイス香が中心 |
スワンナプーム国際空港での位置づけ
スワンナプーム国際空港はタイの主要国際空港の一つであり、国内外の旅行者が集まる環境にある。こうした場では、短時間で提供され、持ち運びがしやすく、味の輪郭が明確な甘味飲料が選ばれやすい。チャーイェンはその条件に適合し、タイらしい飲み物として旅行者の「最後の一杯」や「到着直後の一杯」に位置づけられることが多い。
文化的側面
チャーイェンは、紅茶文化、乳製品の利用、砂糖嗜好、冷飲需要といった要素が、タイの日常飲食に合わせて組み合わさった飲料として理解されることが多い。起源が単線的に説明しにくい点も含め、周辺地域や外来文化の影響を受けつつ、現地の嗜好と実用性に沿って定着した飲料の一例といえる。