プーパッポンカリー


日本名古屋 大須 ソムタム大須
AIによる概要
プーパッポンカリー(タイ語:ปูผัดผงกะหรี่)は、カニをカレー粉、鶏卵、香味野菜、魚醤などの調味料とともに炒めたタイ料理である。日本語では「カニのカレー炒め」とも呼ばれ、カレー粉の香りと卵のまろやかな食感、カニのうま味を特徴とする。タイ国内の海鮮料理店に加え、日本を含む各国のタイ料理店でも提供されており、愛知県名古屋市の大須にある「ソムタム大須」でも食べることができる。
プーパッポンカリー
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地図: 発見場所
味評価
3.5/5
価格
1500 円
食事日
2026/08/15
食べ歩きの記録
大須という国にはタイ料理もあった。
というわけでプーパッポンカリーで軽く1杯。カニと卵をカレー粉でフワフワに炒めた料理で、濃厚なカニの旨味で酒がススム。殻が多い点にご注意。

もちろん最後に伝えた言葉は、アローイ!

グルメAIによる解説


プーパッポンカリー(タイ語:ปูผัดผงกะหรี่、一般的なローマ字表記:pu pad pong kari または pu phat phong kari)は、カニをカレー粉、鶏卵、香味野菜、各種調味料とともに炒めたタイ料理である。日本語では「カニのカレー炒め」などと説明される。液状のカレーを煮込む料理ではなく、カレー粉で香りを付けた炒め物に、卵を加えて全体をまとめる点を特徴とする。

名称

タイ語名を構成する語のうち、ปู(プー)は「カニ」、ผัด(パット)は「炒める」、ผงกะหรี่(ポン・カリー)は「カレー粉」を意味する。したがって、料理名は直訳すれば「カニのカレー粉炒め」となる。日本では長音や子音の転写方法が一定しておらず、プーパッポンカリー、プーパッポンカレー、プー・パット・ポンカリーなど、複数の表記が用いられている。

末尾の「カリー」は日本のカレーライスと同じ料理形式を示す語ではない。この名称で中心となるのはカレー粉という香辛料の混合物であり、タイの伝統的なペースト状調味料であるゲーン・ペーストを使った汁物とは調理法が異なる。英語圏では stir-fried crab with curry powder と説明されることが多い。

材料と調理法

主材料には、殻付きのカニを食べやすい大きさに切ったものが用いられる。店や地域、価格帯によってカニの種類は異なり、渡りガニ類などが使われるほか、食べやすさを重視して殻を除いたカニ肉やソフトシェルクラブを用いる例もある。殻付きの場合は、加熱中に殻や脚から出る風味も料理全体に移る一方、食事の際には殻を外しながら身を取り出す必要がある。

基本的な調理では、カニを油で炒め、カレー粉と調味液を加えた後、溶き卵を流し入れて火を通す。調味には魚醤、オイスターソース、砂糖、醤油系調味料などが使われることがあり、牛乳、無糖練乳またはエバミルクを加えて卵を滑らかに仕上げるレシピも見られる。香味野菜としてタマネギ、葉ネギ、セロリ類、唐辛子、ニンニクなどが組み合わされる。

卵は完全に固め切らず、調味液と油を抱き込ませながら半熟状から柔らかな炒り卵状に仕上げることが多い。カレー粉に含まれるターメリックによって黄色から橙色を呈し、唐辛子油やチリペーストを加えたものでは表面に赤みのある油が浮かぶ。写真の料理にも、卵を主体とする黄色い部分、香味野菜、赤橙色の油が確認できる。

代表的な構成

区分 主な例 料理上の役割
魚介 殻付きカニ、カニ肉、ソフトシェルクラブ 料理の主材料となり、身や殻から風味を与える
香辛料 カレー粉、唐辛子、コショウ 黄色い色調と複合的な香りを形成する
結着材料 鶏卵、牛乳、無糖練乳など 調味液をまとめ、柔らかな質感を作る
香味野菜 タマネギ、葉ネギ、セロリ類、ニンニク 香り、食感、彩りを補う
調味料 魚醤、オイスターソース、砂糖など 塩味、甘味、うま味の均衡を整える

タイ料理における位置付け

タイ料理で「カレー」と総称される料理には、ハーブや香辛料を搗いて作るペーストをココナッツミルクなどで煮るゲーン類、イスラム文化の影響を受けたマッサマン、カレー粉を利用する炒め物など、成立や調理法の異なる複数の系統がある。プーパッポンカリーは、このうちカレー粉を用いる炒め物に分類される。

カレー粉は複数の香辛料をあらかじめ配合した製品であり、単一の伝統的香辛料を指すものではない。配合は製品ごとに異なるが、一般にはターメリック、コリアンダー、クミン、フェヌグリーク、コショウなどが含まれ得る。南アジアの香辛料文化を背景としつつ、一定の配合にまとめた「カレーパウダー」は近代の国際交易を通じて各地へ普及した。タイでもカレー粉を使う料理群が形成され、カニと卵を組み合わせる本料理は、海鮮料理店をはじめ国外のタイ料理店でも広く提供されている。

特定の店を「発祥」とする紹介が行われることもあるが、料理の創作者や成立年について一律に確定できる資料は限られている。そのため、個別の店による普及への貢献と、料理そのものの起源は区別して扱う必要がある。

派生料理

カレー粉と卵を用いる調理法はカニ以外の魚介にも応用される。エビを使う場合はクン・パッ・ポンカリー、イカを使う場合はプラームック・パッ・ポンカリーなどと呼ばれる。タイ語では主材料名を置き換えることで料理名が変化する。殻を外したカニ肉を使う形式は食べやすい反面、殻付きのものとは水分量や香りの出方が異なるため、卵や調味液の配合も調整される。

日本のタイ料理店では、ご飯と組み合わせた一皿料理として提供される場合と、複数人で取り分ける海鮮の炒め物として提供される場合がある。一般的な日本式カレーより汁気は少ないものの、卵を含む濃い調味液が米になじみやすいため、ジャスミンライスなどを添える形式とも相性がよい。

食べ方と注意点

殻付きのカニを使用したものは、脚や胴の殻を避け、身を取り出しながら食べる。小さく割れた殻が卵やソースに紛れる場合があるため、口に運ぶ際には注意を要する。店舗によってはカニばさみや殻入れが用意される。手を使って食べる場合もあることから、紙ナプキンやおしぼりがあると扱いやすい。

  • 甲殻類:カニを主材料とするため、甲殻類アレルギーのある者は摂取できない。
  • 卵:料理全体に溶き卵が混ざっており、取り除くことは困難である。
  • 乳・小麦・大豆:牛乳、無糖練乳、オイスターソース、醤油系調味料などの使用有無はレシピによって異なる。
  • 殻:殻付きの場合は、細片や尖った部分に注意する必要がある。

名古屋・大須での提供

掲載の料理は、日本の愛知県名古屋市にあるタイ料理店「ソムタム大須」で提供されたものである。大須は商店街を中心に飲食店が集まり、日本料理だけでなくアジアをはじめとする各国料理にも接しやすい地区である。同店名に含まれるソムタムは、青いパパイヤを用いるタイの代表的な和え物を指す。

写真の一皿は殻付きのカニを用いた形式で、卵とカレー粉を主体とする炒め地にタマネギや緑色の香味野菜が加わっている。こうした構成は、カニを殻ごと調理するプーパッポンカリーの一般的な提供形態の一つである。