ウベのパン(英語: Ube bun)は、フィリピンで親しまれている紫色のヤムイモ「ウベ」を用いた菓子パンである。ウベを練り込んだ生地や、ウベ餡・ウベクリームを包んだパンを指し、チーズ、クリームチーズ、ミルク、バターなどを組み合わせた製品も見られる。フィリピン各地のベーカリー、カフェ、空港売店などで販売され、マニラのニノイ・アキノ国際空港のような交通拠点でも、旅行者が手軽に味わえるフィリピン風の甘い軽食として扱われている。
Spice Route(スパイス・ルート)は、フィリピン産ラムであるDon Papa Rum(ドン・パパ・ラム)を基酒とし、香辛料の風味や香りを主題として構成されるカクテルである。名称は、アジア、アフリカ、ヨーロッパを結んだ香辛料交易路に由来する表現で、シナモン、クローブ、スターアニス、ナツメグ、ジンジャーなどを想起させる飲料名として用いられることが多い。 この名称のカクテルは、国際的に標準化された古典的カクテルというより、各店舗が独自に提供するシグネチャー・カクテルとして扱われる場合が多い。フィリピン・レガスピのHotel Areca隣のバーで提供されたものは、Don Papa Rumの甘く芳香のある風味に、スパイスの香りや装飾を組み合わせた一杯であり、フィリピン産ラムと東南アジアの交易史を連想させる現代的なバー・カクテルである。
トリュフ・フライ(英語: truffle fries)は、フライドポテトにトリュフオイル、トリュフ塩、ハーブ、チーズなどを加えて風味づけした料理である。ジャガイモを油で揚げる一般的な軽食に、トリュフ特有の芳香を組み合わせたもので、バー、ガストロパブ、ホテルラウンジ、ステーキハウスなどで前菜やつまみ、サイドディッシュとして提供されることが多い。 実際のトリュフ片を用いる場合もあるが、多くはトリュフ風味の油や調味料によって香りを付ける。今回取り上げるものは、フィリピン・レガスピのHotel Areca隣のバーで食べた一皿であり、観光都市のホテル周辺で提供される国際的なバー料理の一例である。
Mayon Sunrise(マヨン・サンライズ)は、フィリピン・アルバイ州レガスピ市で提供される、ランバノグを基酒としたカクテルである。カラマンシーの酸味、アガベの甘味、アブサンミストの香気を組み合わせた構成をもち、国際的に定式化された古典カクテルというより、地域の素材や観光地性を取り入れたローカル・カクテル、またはバーの創作カクテルに位置づけられる。 名称の「Mayon」は、レガスピ市周辺を代表する景観であるマヨン火山に由来するとみられる。飲用例としては、レガスピ市内のHotel Arecaに隣接するバーで提供されたものがあり、ココナッツ由来のフィリピン伝統蒸留酒であるランバノグを、現代的なカクテル技法によって観光地のイメージと結びつけた飲料といえる。
Stella Artois(ステラ・アルトワ)は、ベルギーのフラームス=ブラバント州ルーヴェンに起源をもつ下面発酵のラガービールである。赤い星を配したラベルと聖杯型の専用グラスで知られ、現在は世界各地で流通する国際的なプレミアム・ラガーの一つとなっている。フィリピン・レガスピのRuffian’s Tavern Bar & Loungeのような都市部のバーやラウンジでも提供され、ベルギー由来の輸入・国際ブランドビールとして親しまれている。
Bee’s Knees(ビーズ・ニーズ)は、ジン、レモン果汁、蜂蜜を主材料とするカクテルである。サワー系カクテルの一種で、蜂蜜に由来する柔らかな甘味と、レモンの酸味、ジンのボタニカルな香りを特徴とする。名称は英語の俗語 “the bee’s knees” に由来し、「非常に優れたもの」「極上のもの」を意味する。 20世紀前半のアメリカ、とくに禁酒法時代と結びつけて語られることが多く、品質の不安定な酒の風味を蜂蜜や柑橘で整えたカクテルとして紹介されることがある。現代ではクラシック・カクテルの一つとして世界各地のバーで提供されており、フィリピン・レガスピのRuffian’s Tavern Bar & Loungeでも提供されるなど、国際的なカクテル文化の広がりを示す飲料の一例である。
Half Fried Chicken(ハーフ・フライド・チキン)は、鶏を半身またはそれに近い大きさに分け、下味を付けて油で揚げた鶏料理である。フィリピンの食堂やレストラン、ビアハウスなどで見られる外食料理の一つで、白米、バナナケチャップ、酢を用いたディップ、グレイビーなどとともに供されることが多い。 フィリピンにおけるHalf Fried Chickenは、アメリカ式フライドチキンの影響を受けつつ、醤油、カラマンシー、ニンニク、酢などを用いるフィリピンの調味文化と結びついて発展した料理とみなされる。半身のまま提供されるため量感があり、日常の食事、複数人での取り分け、酒類のつまみなど、幅広い場面で食べられている。レガスピのSalu-Salo Restaurantのような地方都市の飲食店でも提供されることがあり、フィリピンの大衆的な外食文化を示す料理の一つである。
イヌルカン(Inulukan)は、フィリピン・ルソン島南部のビコール地方に伝わるタロイモの葉包み料理である。カニ、ココナッツ、ココナッツミルク、唐辛子、香味野菜などをタロの葉で包んで加熱する料理で、同地方に多いココナッツミルクと唐辛子を用いた料理群の一つに位置づけられる。アルバイ州周辺で知られ、ピナンガットやライングなどのビコール料理と近縁の料理として扱われることが多い。 イヌルカンは、カニのうま味、ココナッツの甘みと油脂分、タロの葉の風味を組み合わせた濃厚な料理であり、白飯とともに主菜として食べられる。地域や家庭、飲食店によって具材や辛味の強さには差があり、観光地であるレガスピのレストランでも郷土料理として提供されることがある。Socorro's Lakeside Restaurant and Grill で提供されるものも、ビコール地方の葉包み料理を味わえる一例である。
Pili pie(ピリ・パイ)は、フィリピンのビコール地方で産するピリナッツを主な風味素材とする焼き菓子である。タルトまたはパイ状のクラストに、卵、砂糖、乳製品などを用いた甘いフィリングを合わせ、刻んだピリナッツやピリ由来の香味を加えて焼成する。特にアルバイ州レガスピ周辺では、ピリナッツが代表的な地域産品として菓子や土産物に広く利用されており、Pili pie もその一例である。レガスピの Small Talk Café など、地域料理や地元素材を扱う飲食店で提供されることがある。
ピリナッツ(英語: pili nut)は、フィリピンのビコール地方を主産地とするピリノキの種子の仁を食用とする堅果である。特にアルバイ州、ソルソゴン州、カマリネス・スル州などで栽培・加工され、砂糖がけ、蜂蜜がけ、ロースト、塩味、チョコレートがけなどの菓子や土産物として広く流通している。アルバイ州レガスピでは、Albay Pilinut Candy などの店舗で地域特産品として販売され、マヨン山観光と結びついたビコール地方を代表する食品の一つとなっている。