シシグ
シシグ(Sisig)は、フィリピン発祥の肉料理で、主に豚の顔や耳などの部位を細かく刻み、玉ねぎや唐辛子と共に鉄板で焼いて酸味の効いた調味料とともに仕上げる料理である。もともとパンパガ地方を中心に郷土料理として発展し、現代では多様なバリエーションが存在する。一般的に酒の肴として親しまれているほか、国際的にも人気が高まっており、日本では東京都内のフィリピン料理店などで提供されている。
- 味評価
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- 価格
- ? 円
- 食事日
- 2018/06/30
- 食べ歩きの記録
- なに!本格フィリピン料理を日本で食べたい?
そんなのあるわけ、、ありまぁす!
六本木ニューナナイズに!
シシグは絶品、ビールが水に早変わり
豚肉コリッとピリッと玉ねぎシャキッ!
本場では豚の顔の肉や鶏レバーなども混ぜるそうだ!
コレステロール?
そんなのあるわけ、、
グルメAIによる解説
概要
シシグ(Sisig)は、フィリピン・パンパガ地方(特にパンパンガ州アンヘレス市)発祥の伝統的な料理であり、豚肉を細かく刻んで鉄板でカリカリに焼き、玉ねぎ、チリ、酢、カラマンシー(シトラスフルーツ)、時にはレバーや豚の顔、耳などを加えた、酒の肴として特に人気の料理である。近年はその味とユニークな調理法が世界中に広まり、日本国内のフィリピン料理店でも提供されている。
起源と歴史
シシグの起源は17世紀末の文献にさかのぼることができ、本来はサラダや酸味のある料理を指すタガログ語「sisigan(すっぱくする)」に由来する。初期のシシグは豚肉を使わないビネガーサラダだったが、20世紀半ばになると、米軍基地の近隣に誕生したフィリピン人食堂で、米兵が捨てる豚の顔や耳の部位を余すところなく使う工夫から、現在のスタイルの炒め料理となった。
パンパンガ州アンヘレス市が「シシグの首都」と呼ばれ、ルチア・クニヤン(Aling Lucing)が1974年に鉄板焼きスタイルのシシグを考案し、全国的な人気を博したことが転機とされる。
調理方法の特徴
シシグは一般的に、豚の顔(頬肉や耳など)や時には鶏レバーを柔らかくなるまで茹でた後、炭火やフライパンで焼き、細かくカットする。それを玉ねぎや唐辛子と一緒に炒め、酢やカラマンシー果汁で風味づけをする。
最終的に鉄板(sizzling plate)に盛り付け、中央に生卵を落とし、食卓で混ぜて半熟状にする。これにより、コクや風味が豊かになる。シンプルな塩・胡椒味から、にんにくやマヨネーズ、チーズを加える現代風のアレンジまで多様であり、地方や店ごとに独自のバリエーションが存在する。
栄養・健康上の価値と注意
シシグはタンパク質や鉄分が豊富である一方、豚の脂肪や皮、レバーなどを多用するためカロリー・コレステロールも高めである。伝統的にはビールなどのアルコールとの相性がよい料理として親しまれるが、健康志向の高まりから、最近は鶏肉や魚(バンガス=ミルクフィッシュ)を使ったヘルシーなバリエーションも登場している。
国際的な広がり
2018年にはCNNが「世界のベストストリートフード50選」にも選出。アメリカやカナダ、オーストラリアなど海外のフィリピン系コミュニティを中心に、世界各地のフィリピンレストランで定番メニューとなった。特に日本国内でも、都市部を中心にフィリピン料理店が増加し、六本木の「New Nanay’s(ニューナナイズ)」のような専門店で本格的なシシグを味わうことができる。
関連文化
シシグは単なる料理にとどまらず、フィリピンの食文化やアイデンティティの象徴ともされている。毎年アンヘレス市では「シシグ・フェスティバル」が開かれ、多数の屋台や料理人が創意工夫を凝らしたシシグを提供し、多くの観光客が訪れる。このように、シシグは地域に根ざした伝統とイノベーションを体現したフィリピンの代表的な料理といえる。