カオ・パット・サッパロット / ข้าวผัดสับปะรด
カオ・パット・サッパロット(タイ語: ข้าวผัดสับปะรด)は、タイ料理における炒飯(カオ・パット)の一種で、パイナップルを加えて炒めることで甘味・酸味と香ばしさを組み合わせた米料理である。バンコクのMango Vegetarian & Veganで提供されるものは、炒飯を中心に豆類や野菜、発酵大豆食品などの植物性食材を併せた構成で、菜食の文脈におけるアレンジの一例として位置づけられる。
- 味評価
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マンテートはホクホクで甘い芋で、テンペはゴマのような香ばしさがあり、ホクホクサクサク。酸っぱいざくろ、ボソボソひよこ豆も入っている。ご飯の中には豆がゴロゴロ銀杏まで入っている。ケールは苦いが、フルーティーでしょっぱいご飯とよく合う。
- 価格
- 235 バーツ
- 食事日
- 2025/12/30
- 食べ歩きの記録
- カオサン通り外れのシャッター街のビーガン店へ突入!
カオパットサッパロットが当たり!
甘じょっぱいパイナップル炒飯に豆や銀杏がゴロっと、甘い芋マンテート、ゴマ香るテンペ。何もかも上質でこれなら子供は野菜好きになる気がする。ビーガン料理の探求心、侮れないな。
グルメAIによる解説
概要
カオ・パット・サッパロット(タイ語: ข้าวผัดสับปะรด)は、タイ料理における炒飯(カオ・パット)の一種で、パイナップル(สับปะรด)を加えて調理する料理である。甘味と酸味を持つ果実を主材料の一部として用いる点に特色があり、米の香ばしさ、ナンプラー等の塩味(または代替調味料の塩味)、香辛料の香りと、パイナップルの果汁由来のフルーティーさが同居する。観光地や都市部のレストランでは、果実の器(パイナップルのくり抜き)に盛り付ける演出が見られることでも知られる。
本記事では、タイ王国バンコクのMango Vegetarian & Veganで提供された実食例(画像の料理)を手がかりに、一般的な料理としての位置づけと構成要素、菜食化(ヴィーガン化)に伴う調理上の論点を記述する。
名称と位置づけ
「カオ・パット(ข้าวผัด)」は「炒めた米」を意味し、タイ料理の外食・家庭食双方で広く見られるカテゴリ名である。「サッパロット(สับปะรด)」はパイナップルを指し、カオ・パット・サッパロットは直訳すれば「パイナップル炒飯」となる。英語圏のメニュー表記では pineapple fried rice と訳されることが多い。
甘味を持つ果実を米料理に組み合わせる手法は、東南アジアの都市型レストランのメニュー構成(米・香味野菜・甘味・塩味・油脂の統合)と親和性が高く、タイ国内では観光客向けの料理としても認知されている。一方で、家庭料理としては具材の選択幅が広く、入手容易な果物や残りご飯を用いた応用料理として扱われる場合もある。
一般的な材料と調理法
カオ・パット・サッパロットは、炊飯後の米(タイ米のほか長粒種米が用いられることが多い)を油で炒め、香味野菜と調味料で味を組み立て、角切りのパイナップルを加えて仕上げる。米は水分が多いと炒め工程でべたつきやすいため、冷ました米や前日の米が適するとされることが多い。
| 要素 | 一般的な役割 |
|---|---|
| 米 | 主食基材。油脂と火入れにより香ばしさを付与し、具材の香りを吸着させる。 |
| パイナップル | 甘味・酸味・果汁によるフルーティーさを付与。加熱により香りが立ち、果肉は柔らかくなる。 |
| 香味野菜(にんにく、玉ねぎ等) | 炒め香の基礎。油脂に香りを移し、米全体の風味を底上げする。 |
| 調味(ナンプラー、醤油系、塩等) | 塩味の骨格を作る。甘味の強い具材が入るため、塩味の設計が重要となる。 |
| 香辛・香草(カレー粉等) | 色味と香りの演出。店により配合が異なり、全体の「タイらしさ」を左右する。 |
| 具材(肉・海老、または豆・野菜等) | 食感と栄養の付加。菜食では豆類・発酵食品・ナッツ等が代替として使われる。 |
菜食(ヴィーガン)版における特徴
一般にタイの炒飯はナンプラーやオイスターソース等、動物由来の調味料を用いる場合がある。一方、ヴィーガン(完全菜食)として提供する場合は、これらを植物由来の調味(醤油、塩、発酵調味料、きのこ由来の旨味素材等)に置き換える必要がある。置換により味の方向性が単純化しやすいため、香味野菜、発酵食品、豆・ナッツのロースト香などを組み合わせ、旨味と厚みを補う設計が採られることが多い。
また、ヴィーガン料理では「主食+野菜」の構成が単調になりやすいという課題があるが、カオ・パット・サッパロットはパイナップルの香りと甘酸っぱさが風味の核となるため、動物性食材に依存しない形でも成立しやすい料理に位置づけられる。
実食例(バンコク Mango Vegetarian & Vegan)にみられる構成
提示画像の一皿は、一般的な「パイナップル炒飯」という名称から連想される単一の炒飯皿というより、炒飯を中心に複数の食材をボウル状の器にまとめた構成をとっている。上面にはスプラウト状の生野菜と赤い果粒が配され、周辺には豆類や葉物野菜、芋類、発酵大豆食品などが区画的に盛り込まれている。炒飯単体に具を混ぜ込む形式に比べ、味・香り・食感の切り替えを明瞭にする盛り付けである点が特徴である。
確認できる食材要素
- 角切りのパイナップル(黄色の果肉として視認でき、料理名の要素に対応)
- 豆類(粒状の豆がまとまって盛られている)
- 葉物野菜(濃緑色の葉菜。ケール様の外観で、加熱または和え物として添えられている)
- 芋類(オレンジ色の厚切り。焼く・揚げる等の火入れを想起させる)
- 発酵大豆食品(テンペに見られるような大豆の固形成形物が添えられている)
- スプラウト(仕上げの生野菜として中央にトッピング)
- 赤い果粒(ザクロ様の粒状食材が散らされている)
この種の構成は、単に「炒飯の具」を増やすのではなく、主食(炒飯)+副素材(豆・葉物・芋・発酵食品)を並置し、食べ進める中で風味の幅を作る意図を持つ。特に発酵食品(テンペ等)は、ヴィーガン料理において旨味・香ばしさ・噛み応えを補う要として機能しやすい。
栄養学的な観点(一般論)
カオ・パット・サッパロットは米を中心とする高エネルギー食であり、油脂を用いるため摂取エネルギーは比較的高くなり得る。ヴィーガン版で豆類や発酵大豆食品を組み合わせる場合、炭水化物に加えて植物性たんぱく質と食物繊維を補いやすい。一方で、調味の塩分量は店やレシピにより変動が大きく、外食では塩味が強めに設計されることもあるため、塩分摂取の観点では個別の料理設計に依存する。
また、パイナップルは果実由来の糖質と有機酸を含み、加熱により酸味が穏やかになりやすい。炒飯の塩味・油脂・香辛料と組み合わさることで、単体の甘味とは異なる「甘じょっぱい」方向の味設計が成立する。
提供形態と周辺文化
都市部の飲食店では、カオ・パット・サッパロットは見栄えの良さから観光客向けメニューとして扱われることがある。パイナップルの器に盛る形式は写真映えの要素を持つ一方、日常的な提供では皿盛りやボウル盛りも一般的である。ヴィーガン/ベジタリアン専門店では、炒飯を中心に複数の植物性食材を添えることで、栄養面と満足感を両立させる方向のアレンジが見られる。
関連項目
- タイ料理
- カオ・パット(タイの炒飯)
- パイナップルを用いた米料理
- ヴィーガン料理
- テンペ(発酵大豆食品)
食べた場所: th バンコク Mango Vegetarian & Vegan