ラパズバッチョイ Extra Super
ラパズバッチョイ Extra Superは、フィリピン・イロイロ市のラ・パズ地区発祥の麺料理ラパズバッチョイの中でも、特に具材が豊富でボリュームに優れたバリエーションである。ラパズバッチョイは、豚骨ベースの濃厚なスープと卵入り麺、内臓やチチャロンなど多彩なトッピングが特徴となっており、現地の老舗食堂や市場内の専門店で親しまれている。Extra Superは伝統的なラパズバッチョイの要素を踏襲しつつ、具材や旨味を一層引き立てることで広く支持を集めている。
- 味評価
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豚のスープがしっかり効いて旨味タップリ。コッテリはしておらず非常にあっさりかつガーリックが効いてる。麺は日本のものとは異なり、全くムッチリ感はないがパラパラと簡単にちぎれる。麺は人を選ぶが、日本人でも楽しめる味付け。具は豚肉はモツがタップリ。
- 価格
- 175 フィリピン・ペソ
- 食事日
- 2025/05/05
- 食べ歩きの記録
- フィリピンのご当地ラーメン「ラパズバッチョイ」を、発祥の地イロイロで実食!
ポークスープが口いっぱいに広がり、ガーリックの香ばしさで食欲増進。具材は豚モツがゴロッと日本人に合う味。
ただし麺はボソボソ系。かん水を使えばムチムチで更においしい麺になるぞ(中華一番より)
グルメAIによる解説
概要
ラパズバッチョイ(La Paz Batchoy)は、フィリピン・ビサヤ地方のイロイロ市発祥の伝統的な麺料理である。本料理は20世紀前半にイロイロ市ラ・パズ地区で誕生し、現在ではフィリピン国内外でも知られる郷土料理となっている。一般的に「バッチョイ」という呼称でも知られるが、正式には発祥の地名を冠した「ラパズバッチョイ」と呼ばれることが多い。
歴史と起源
ラパズバッチョイの起源は諸説あるが、有力な説の一つに1940年代のイロイロ市ラ・パズ公設市場にて「Teodorico Lepura」氏が最初に販売したというものがある。当初は屋台形式で提供され、独特な豚ベースのスープや豊富な具材が地元市民の舌を惹きつけた。ここで開業したTed's Oldtimer Lapaz Batchoyは現地でも有数の老舗であり、多くの観光客や地元民に愛され続けている。
この料理の歴史的発展には中国系移民の影響も指摘されており、「バッチョイ」という言葉自体が福建語の「肉水(バッツイ)」に由来するとの説も存在する。また、地元文献や英語・フィリピン語情報においても中国系の麺文化との結びつきを指摘する例が多い。
特徴と材料
ラパズバッチョイは、豚骨・豚肉・豚モツ(レバーや腸など)を煮込んだスープをベースに、中華麺、揚げニンニク、長ネギ、豚皮の揚げ物(チチャロン)、時に卵黄やエビなどをトッピングするのが特徴である。Extra Superはその特別仕様であり、具材の量や質が強化されていることを意味する。モツやレバーなど内臓類も惜しみなく使われるため、コクと旨みが非常に強い。
調理方法
ラパズバッチョイの調理は以下の手順を基本とする。まず豚骨・肉・モツ・内臓をじっくり時間をかけて煮込み、出汁の旨味を抽出したスープを作る。麺は主に「エッグヌードル」に分類されるものが使用され、小麦粉に卵を加えて作られるが、中華麺よりややしっかりしたコシではなく、ボソボソ・パラパラ食感が特徴とされる。完成直前に揚げニンニクやシブレット(小ネギ)、チチャロンをたっぷり乗せ、サーブされる。
栄養と食文化的意義
豚肉および内臓や卵黄を用いることにより、タンパク質・脂質に優れる一方で、スープはエネルギーも高めである。長期保存が難しいモツを活用する食文化は、東南アジア諸国に共通するが、イロイロ地域独自の発展を経た点が異なる。
ラパズバッチョイは地元民の日常食であり、市場や食堂で朝食や昼食としても頻繁に食される。様々な店舗が独自のレシピやトッピング、麺の種類で競い合っており、市内には老舗から新進の専門店まで数多く存在する。
国際的展開と現代のバリエーション
ラパズバッチョイは一地方の郷土料理でありながら、フィリピン全土に広がり、近年では海外のフィリピンコミュニティの間でも提供されることがある。牛肉バージョンやシーフード、ベジタリアン仕様といったバリエーションも派生している。スープや麺の味・食感については好みが分かれるものの、ガーリックと濃厚な豚骨の風味は国籍を問わず幅広い支持を得ている。
関連事項
- フィリピンの他地域の麺料理(パンシット類)
- 豚骨スープを用いるアジア各地の料理(ラーメン、バクテーなど)
- ローカルマーケットの食文化
- イロイロ市の観光資源としての位置づけ